読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空き地

ブログ名はそのうち変えます

青春18きっぷで静岡へ行った

2016年7月31日(日)

JRには青春18きっぷという1日乗り放題を5回分まとめた切符がある。青春真っ只中の18歳の青少年は若いから貧乏だろうけどこの期間内だけは普通列車ならいくらでも乗っていいよというイメージだが、若くない貧乏人だって利用していいのだ。

あれは7月の2週目あたりだったか。18切符を買ってしまえばその消化ノルマに俺の出不精も治るだろうと、みどりの窓口の列に並んで新幹線や特急の高額切符を求める他の客には聞こえないよう蚊の鳴くような声で「せいしゅんじゅうはちきっぷ」と駅員に伝えた。

まずは7月16日~18日の三連休のどれかで出かけようと思っていたが、利用できるのは20日以降だと告げられて早くも出鼻をくじかれたが、それでキャンセルするわけにもいかずハイと答えて金を払ってきた。

購入前はどこか遠くへ行けば楽しかろうとふわっとしたいい加減な気持ちだったが、実際に手元に切符があると急に現実的になるもので早速持て余しだした。考えてみれば特に行きたい場所もないとか、行くのはいいけれど帰ってくるのが面倒くさいとか。それでも行こうとして前日に荷物をまとめるも、翌朝起きたら昼だったこともあった。あとは図書館へ本を返し予約した本を受け取りに行くとか、その日にしかやっていない映画を見に行くとか。

そんなこんなで7月31日に漸く18きっぷの1回目を使って静岡へ行った。

静岡を選んだ理由は、どのような住環境かを見物するためだ。最近の個人研究『世の中大抵のことはつまんねえ→逆に俺にとって面白いのは何か』のうちのひとつ『俺にとって面白い町並みはどんなものか』を考えるため、日本の都道府県の中で最も平均的らしい場所を見たくなったのだ。

静岡県の静岡市にある静岡駅まで4時間ほどかかったか。てっきり東海道線で小田原の方まで行けば電車はどれも空いているかと思っていたが違った。小田原近くまで行けば小田原駅を目指す生活圏となり、小田原から熱海までは小田急線に乗ってきた客が合流し、熱海から先は三島や沼津へ向かう生活圏となり、そこから先も地元住民のほかに浜松方面へ向かう観光客も多く、電車はまあまあ混んでいた。

静岡駅で降りてまずは駅構内の観光案内所で地図を貰いレンタサイクルの場所を訊いた。静岡駅周辺のレンタサイクルは1日たったの500円だ。ありがてぇ。駅前のビジネスホテルで自転車を借り、とりあえず駿河城跡を見に行った。お城はないけど、観光に来た訳ではないので別にいい。

駅前をフラフラしたら、来た方向を逆戻りして清水へ向かった。この半年ほど浪曲を聴くようになり、広沢虎造の十八番である清水の次郎長の当地を見たくなったためだ。国道1号線を1時間ほどかかったが、驚いたのは途中にスーパーマーケットが1つもなかったことだ。静岡の人が利用するスーパーの品揃えを見たかったのに。

清水の住宅地に入り込んでようやくスーパーを見つけた。静岡ご当地インスタントラーメン『マルちゃんハイラーメン』を見つけたが、荷物になるのであとで帰る前に何処かで買えばいいと思ってアイスのガリガリ君スジャータの1リットル紙パックのライチジュースを買った。せっかく静岡に来たのに、猛暑で朦朧としていつもと同じ買い物だ。結局ハイラーメンを見たのも、というかスーパーマーケットを見たのもこれが最初で最後だった。失敗した。

清水の道を随分迷いながら、なんとか最初の目的地である次郎長の船宿を発見。歴女らしきスタッフの方々と話が弾み、ビデオを見せてもらったり、歴史や時代劇の話をしたり。「旅行けば駿河の路に茶の香り」ってなことで清水のお茶を買った。猛暑に負けて味わう前に飲み干してしまった。

 

次郎長が建てた船宿を移転復刻 スタッフの御姉さんたちが歴女で時代劇好き

けだま(へんてこネット)さん(@hentekonet)が投稿した写真 -

 

旅行けば 駿河の道に 茶の香り

けだま(へんてこネット)さん(@hentekonet)が投稿した写真 -

次郎長の生家ではポストカードを購入。

その近くにあるお寺へ次郎長のお墓を見に行くと、なぜか資料館の入場とセットで300円。面白いから払ったけど。小さな資料館には次郎長と大政の道着、大政の長槍、小政の木刀、他にもいろいろ。外に出るとおっかない顔した次郎長の銅像、次郎長夫婦の顔出しパネル、その先にやっと次郎長と子分たちのお墓があった。そのお墓が敷地の西側にあるため写真を撮りたくでも絶対に逆光になってしまう。300円も払ったのに。

 

次郎長と子分たちの墓

けだま(へんてこネット)さん(@hentekonet)が投稿した写真 -

逆光と狭さに四苦八苦し、結局妥協した写真をスマホで撮り、大汗をかいて入場券を買った建物へ戻るとそこにお土産コーナー。冷たいお茶を渡されてしまい、何か買わされるムードに。面白いから別にいいけど。ただ清水のお茶はさっき買ったし、水出しティーバッグは売り切れているし、嵩張るものは買いたくないし、仕方なく300円の抹茶ソフトクリームを頼んだ。そしたらコーンにたっぷり盛られた見本と違ってプラスチックのカップにチョロっと入れたのを渡された。まあいいけど。

往路は国道1号で来たので、帰路は別の県道で静岡駅の方へ戻った。相変わらずスーパーがない。少し遠回りをして登呂遺跡へ。具体的なイメージがあった訳ではないが、なんか思っていたのとは違う感じ。

駅へ戻り自転車を返して、駅周辺を歩きまわった。とても綺麗で、デパートがいくつもあり、人出も多く、商店街も長い。それなのにスーパーが見当たらない。商店街には八百屋も肉屋もない。ママチャリも見当たらない。2時間近く歩きまわって、一番スーパーっぽかったのがドン・キホーテか。それも食品コーナーは小さかった。

静岡の人たちは駅を出て帰りがけにスーパーで納豆やモヤシや豆腐やキャベツや豚肉を買ったりしないのだろうか。一体どういうことなのか理解できないまま、時間になったので電車に乗り帰った。