サンマとカタール 女川つながる人々 2016-31
被災地のドキュメンタリー映画ということで見に行ったが、浅い取材に全編テロップとナレーション、いかにも感動的なエンディング曲という軽薄なつくりでがっかりした。博物館で誰も見ていないまま垂れ流しでループ再生されるビデオという感じ。
女川とカタールの間に縁があったという意外な事実には「ほほう」と思った。ただ被災地のなかで女川がいち早く街を再建したというのは、原発による多大な税収があればそりゃ出来るだろうと思う。地元で漁業に携わる人への取材も、それほど時間をかけていないのでは。そして販路を海外に見出すべく新製品をカタールへ持ち込んではみたものの、会場は客席を映せないほどガラガラだし試食会でも当たり障りのない感想しか得られず。
なんじゃこりゃー。
の割に、朝イチの上映にも関わらず客席は満員でしかも関係者が動員した団体客のようで、顔見知り同士の会話があちこちでされ、てっきり宗教団体か何かのイベントに迷い込んでしまったのではないかと思ったぜ。ともかく金と時間を損した。