空き地

ブログ名はそのうち変えます

ザ・デクラインIII 2016-24

ザ・デクライン三部作のその3。90年代はじめだったか、今回はまたアメリカLAのパンクシーンに密着。アメリカが戦争やって不景気になりバンドブームも終わった頃かな。

これは良かった。その1、その2が単にライブとインタビューを撮って繋げただけで、知ってるバンドが出てくると少し嬉しいだけだったのに対し、これは社会の底辺のホームレス・パンクスたちに密着している。

将来に期待を持てない、いつ死ぬともわからない十代や二十代の社会から見捨てられたパンクスたちが集まってどうにか暮らしている様子を生々しく描く今作は、音楽というよりむしろ社会問題のドキュメンタリー映画だと思う。

そしてエンディングの字幕で明かされる後日談。痺れる。救われなさっぷりがいい。