バンクシー・ダズ・ニューヨーク 2016-19-1
謎のストリート・アーティスト、バンクシーが1ヶ月間ニューヨークで毎日何かするとかいう企画を追いかけたドキュメンタリーらしい。
バンクシーが作ったしい映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』が痛快だったのでこちらも期待していたのだが、こちらはそれほど面白くなかった。
バンクシーを追いかける市民の主観目線で、作品がニューヨークの何処かに現れるとSNSを駆使して探し求める。だがたどり着くのが遅れると、作品が毀損されていたり地元のチンピラに独占されていたりする。そういった街の反応までもが作品なのだとも。
そういうのはまあいいんだけど、いろいろな現場へ駆けつけても同じ人がいたり、映画に出てきたSNSアカウントをあとでインターネットで調べてみるとそれほど活動していなかったり。『バンクシーがまき起こした1ヶ月間に及ぶニューヨークの一大騒動』みたいな印象付けだが、実はせいぜい数百人程度しか追いかけていない外国の小さな出来事を、何か凄そうに見せかけているだけなんじゃないかと感じた。
何だろうね。映画の作りが絵日記的なダイジェストでしかなく退屈だからか。