Simplife 2017-7
アメリカでタイニーハウス・モバイルハウスに住む人たちへ話を聞きに行くドキュメンタリー映画。そして会場には本物のタイニーハウス・モバイルハウスの展示も。
こういうのに前々から興味があったので昭島まで見に行った。映画で登場人物が語るのは、タイニーハウス製作の工夫というよりは、シンプル&ミニマルな暮らしについての話が多かった。これまで読んできた活字の情報ではわからなかったけど、アメリカでもこういう生活はムーブメントというほどの大きな規模で盛り上がっているのではなく、同好の士の間で交流のネットワークができている程度のように感じた。
タイニーハウス・モバイルハウスの展示も、実物は確かに洒落た感じで写真映えはしそうだけど、組み立て式の物置小屋くらい狭いあれに実際に住むのはかなりやせ我慢が必要なのではないだろうか。小屋を台車の上に建てるくらいなら中古バスを改造したほうが安上がりだし広くて丈夫で機能も上だと思っていた。トークショーでの製作者の話によれば、木で小屋を自作したほうが自分の家として気持ちがくつろげるのだそうだ。つまりは気持ちの上で、ということか。
漠然とした憧れだった部分が、いろいろな事例紹介と現物を確認したうえで納得できたのはよかった。
車内の本棚にホール・アース・カタログの現物があった。デカい!存在感がある!
ミリキタニの猫(特別篇) 2017-6
ニューヨークの路上で絵を描き続けている日系人の老人ホームレスを追ったドキュメンタリー映画。彼は猫の絵、自身の故郷である広島に原爆が落とされた絵、そして戦争中に強制的に入れられた日本人収容所の絵を描き続ける。911のテロの最中も。
変わり者のホームレスじいさんを追いかけた映画かと思いきや、アメリカ政府そして戦争の暴力性や理不尽さに対して画家として絵を描くことで対抗し続けた強い信念の人だった。
四ツ谷駅そばの教会で無料(カンパ制)上映されるというので見に行ったのだが、途中でカンパ袋が回されて払わざるをえない雰囲気に飲まれ、相場もわからないので千円札を1枚入れた。その後でカンパ額合計が発表され拍手が起きたのだが(テレビや映画で見るキリスト教文化のアメリカっぽい)、俺の暗算では一人あたりせいぜい600円だった。会場には年金受給世代の年寄りばっかたくさんいたのにあいつら全然払ってねえのな!
映画はとてもよかった。見に行った甲斐があった。
フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク 2017-5
去年夏から秋にかけて渋谷の映画館で上映されていたのだが見に行けなかった作品。
だがよく考えてみると写真家のことなど何も知らないし興味もないし、写真は一昨年買ったデジカメを最近少し使うようになった程度だ。つまり興味がなかった。花粉症の飲み薬の副作用もあり、ウトウトしてしまった。というかもう寝ていた。
いろんな写真家がいろいろ語っていた。
ホームレス ニューヨークと寝た男 2017-4
主人公はニューヨークで暮らすなかなか男前のオッサン、モデルやカメラマンを仕事にしているのだが、実はホームレスだった。
自分の持ち物はスポーツ・ジムのロッカーに保管する。トイレの手洗いで洗濯をし、エアータオルで乾かす。身だしなみを整え、颯爽と街に繰り出す姿はやはりモデル、実に様になっている。だが夜になるとアパート(マンション)の屋上へ侵入し、隠れるようにして孤独な眠りにつく。
なかなか面白いドキュメンタリー映画だった。もう一度見に行ってもいい。DVDが出るのなら買ってもいいかもしれない。
まず買いたいものがあり、そしてそれを買うための理由を探す
まず買いたいものがあり、そしてそれを買うための理由を探す。そんなことってありませんか?
その買いたいものは本で、すでに一冊持っている。なかなか気に入っている本だ。それと同じものが安く売られているのを見つけてしまった。そわそわする。その安さでは暴走気味のお気に入り感を抑えられない。
買ってどうする。誰かに貸すのか、あげるのか。それとも一箱古本屋になって売るか。
図書館は素晴らしい+神奈川県の図書館情報
図書館は素晴らしい。図書館はいいぞ。図書館は使わないと損だ。
- 本をタダで借りられる=買わずに済むので金が浮く
- 期限がある=読書ノルマがあるのでちゃんと読む
- 返さないといけない=所有しないので部屋を圧迫しない
1について。どんな本なのか、出来のよさもわからないものをホイホイ買うのは馬鹿馬鹿しい。正月セールの福袋か。資源の無駄だ。
2について。本は読んでこそ意味がある。なぜか販売側が推奨する『積ん読』は押し売り必死だなとしか思えない。
3について。モノが増えれば増えるほど部屋は狭くなる。本棚に並べて悦に入っているおじさんたちはモノのない時代に育ったから喜べるのだろう。
それでも100冊借りれば3~4冊くらいは改めて買い求めたい本も出てくる。結局部屋は狭くなってしまう。しかもそういう気に入った本が絶版書だと、同じものなのに複数買い占めたくなる。
神奈川県の図書館情報
- 神奈川県立図書館
神奈川県内在住、通勤・通学者が使える。一度に借りられるのは書籍10冊+CD6枚。カウンターにて神奈川県内の市町と一部大学の図書館などの書籍を取り寄せられる。場所は桜木町、川崎。横浜駅西口カウンターは県立図書館の書籍の受取返却のみ。 - 横浜市立図書館
横浜市内在住、通勤・通学者が使える。一度に借りられるのは書籍6冊。各区にある。 - 海老名市立図書館
TSUTAYAのCCCが運営しており、Tポイントカードを持っていれば市内在住でなくても利用できる。一度に借りられるのは書籍とCDで計10点まで(うちCDは2点まで)。年中無休。 - その他
男女共同参画センターなどライブラリを持つ施設があるが、未利用なので詳細知らず。
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追記 2017/3/5
- 横浜市立大学学術情報センター(図書館)
横浜市立大学学術情報センターあるいは医学情報センターで所蔵する学術資料を調査・研究のために必要とする方で、神奈川県内に在定住・在勤の満20歳以上の方が対象
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さらにカリールで東京都にある図書館の蔵書を検索し、館内へ読みに行く(時間がかかるけど買わないで=所有物を増やさないで済む)。町田は近い。
こんな具合で本をたくさん借りられる図書館って本当に素晴らしいのですが、さらに図書館では展示や講演会などいろいろな無料イベントを開催している。というか図書館以外の公共施設でも無料イベントが盛り沢山だ。本の貸出と違って、こういうイベントは在住者でなくでも参加できるものが多いようだ。東京都内でも沢山やってる。
ちょっと探せば金を無駄遣いせずに過ごせて知識教養を得られる機会が溢れているんじゃないかと気づいてしまった。貧乏の血が騒ぐ。